依頼元を増やすことに加えて、チラシを配る回数(枚数)を増やすことも重要です。
ただ、チラシを配る回数に関しては、先方の事情が大きく影響するため、こちら側でイニシアティブを握ってコントロールすることは難しいでしょう。
たとえば学習塾であれば、春・夏・秋・冬に開催している「期間限定講座」のとき、塾生を確保するためチラシの配布を依頼されます。
つまり、少なくとも1年に4回はチラシ配布を依頼してもらえるということです。
加えて、入学キャンペーンなどを実施する際にも、チラシをまくということがあります。年に4回の通常キャンペーンとは異なり、何らかの理由で塾生を補填したい場合などに、特別なイベントが行われているのです。
またクリーニング店であれば、春と秋の衣替えシーズンには、チラシ配布を依頼されます。普段のクリーニングとは異なり、衣替えシーズンは大量の来店を促せるため、チラシ配布でその効果を高めようとしているのです。
もちろん、クリーニング店の中には、毎月いろいろなキャンペーンを展開しているところもあります。
そのような店舗は、衣替えシーズンだけでなく、毎月のようにチラシ配布を依頼してくれます。それによって、来店数を維持しているというわけです。
あとは、季節に応じてチラシをまくタイミングがあります。
冬物の布団やコートをクリーニングに出したり、「ポイント還元キャンペーン」やクーポン付きチラシを配布したりなど、店舗や状況によって異なります。
その他、業種業態に関わらず、「月頭のキャンペーン・クーポン」や、「月末のキャンペーン・クーポン」など、毎月のように行っているところもあります。そうしたお店は、定期的にポスティングを依頼してくれます。
不動産業を営んでいる店舗も、ほぼ毎月のように依頼してくれます。
物件情報が更新されていくことに加えて、プッシュしたい新規案件などが随時、発生するためです。
チラシで集客できるようになれば、安定的に依頼してくれる取引先となります。
何より、ポスティングビジネスのいいところは、「チラシで成果をあげたクライアント様は、配布枚数を減らさない」ことにあります。
つまり、チラシによって結果を出せれば、安定的な顧客になってくれるということです。
どのようなビジネスでも、どの店舗でも、集客を安定化させることをつねに意識しています。
安定的な集客が実現できれば、それだけで事業がうまくまわるようになるためです。
その点、集客の良し悪しにはとても敏感です。
それが、チラシによって実現できるのなら、誰も途中でやめようとは思いません。
配布しているチラシの枚数を減らしたり、月々の配布を隔月にしたりすることはあるかもしれませんが、やめることはまずないのです。
つまり、リピート客さえつかむことができれば、ポスティングビジネスはほぼ盤石です。
加えて、定期的に営業活動を行っていれば、まず顧客が途切れるということはありません。それだけにポスティングは、優れたビジネスモデルと言えるのです。
言い方を変えると、集客に困っているあらゆる事業者は、チラシを活用すればするほどクセになります。
それで集客できるとわかれば、途中でやめようなどと考えません。
継続的に、依頼してくれるのです。
ポスティングの依頼を受ける側としては、そのような期待に対し、誠実に応えていけばいいのです。
正しいポスティングを、愚直に、きちんとこなしていく。
それが、依頼元からの感謝と、継続的な受注につながります。