実際にチラシを配る際の手法である、「千手観音テクニック」について紹介しておきましょう。千手観音テクニックは、複数企業のチラシを併配するときに、欠かせない技術となります。
たとえばマンションなどの集合住宅でチラシをまく場合、1回に持てるチラシの量は80~90枚ほどとなります。
現地までは自転車やバイク、クルマなどで移動するのですが、そこから先は、トートバックなどにチラシを入れてポスティングするためです。
そのとき、1社のチラシだけなら1つのバッグに入れてもいいのですが、複数社のチラシを併配する際には、やはり複数のバッグを持たなければなりません。オススメは、ショルダーバッグとトートバッグの併用です。
トートバッグだけだと、2つ持てば両手がふさがってしまいます。片手に2つずつ持ったとしても、トータル4つです。しかもそれでは、配るときに手がふさがっているため、いちいち降ろさなければなりません....。
一方、両肩にショルダーバッグを斜めがけにし、そのうえでトートバックを片手に持てば、バッグを置くことなくポスティングできます。
さらに、腰にもウエストポーチを装着すれば、複数社のチラシを難なく持ち運ぶことができます。
蛇足ですが、OUTDOOR社製がお勧めです!
ショルダーバッグとトートバック、さらにウエストポーチを使えば、最大で12種類のチラシを一度にまくことができます。もちろん、これは私の場合なので、慣れるまでは5種類前後にとどめておくといいでしょう。
このように、複数のバッグを上手に使ってチラシを区分けし、効率よくポスティングするのが千手観音テクニックです!
あらかじめ、どのバッグにどのチラシを入れたのかを把握しておけば、何も考えずに次々とチラシを投函できます。
具体的にイメージしてみましょう。
20世帯が住むアパートに4種類のチラシを持っていく場合、バッグに入れなければならないのは80枚となります。ショルダーバッグやトートバックなどが4つあれば、各20枚ずつ入れる計算です。
それらを持ったまま、それぞれのドアポストでチラシを束ね、丁寧に投函していきます。すでに述べているように、完全投函はもちろんのこと、チラシの向きにも配慮して入れるのがポイントです。
20世帯であれば、これと同じことを20回くり返すことになります。移動時間も加味して、1日あたりおよそ1,000枚を目安に、ポスティングしていくわけです。やればやるほど、バッグの使い方や投函もスムーズに行えるようになります。
ちなみに、地域によっても異なりますが、現地までの移動は人それぞれです。私はクルマを使うことが多いのですが、アルバイトスタッフには電動自転車やバイク(スーパーカブ)などを使ってもらっています。
ポスティングのスピードで考えると、最も早いのはバイクを使う場合でしょうか。新聞配達員がそうしているように、現地まで行って配り、また移動して配るといった行動をくり返していると、1日1,000部はそれほど大変ではありません。
また、小回りがきくという点で言えば、電動自転車も便利でしょう。乗せられるチラシの量には限りがあるものの、移動の手間がかからず、また電動なのでそれほど体力もいりません。移動距離が短い場合はとくにおすすめです。
あとは、配るチラシのサイズも考慮しておくといいでしょう。チラシはすべて同じサイズなのではなく、ハガキサイズのものもあれば、A4サイズまでさまざまです。それらの大きさも考慮し、使用する移動手段やバッグを検討しましょう。