ポスティングのクライアント様は、3種類に大別できます。
まずは、ポスティングのみをご依頼されるケース。
こちらのクライアント様は、およそ7割方のイメージです。
次にポスティング&チラシデザインをご依頼されるケースです。
こちらは、20%前後でしょうか。
今回は、ポスティングのクライアント様を増やすための営業テクニックについて、さまざまな視点から、そのポイントを探っていきましょう!
まずは、より収益力を高めるための「デザイン受注」についてです。
ポスティングビジネスにおいて、収益力を高めるためにまずできることは、チラシの依頼元、いわゆるクライアント様の実数を増やすことです。
1社よりも2社、2社よりも3社というように、依頼元企業を増やせば収益も多くなることはすでに述べたとおりです。
特に依頼元企業を増やすことができると、併配によって効率がグンと上がります。
日々、ポスティングにおいてやるべきことは変わりませんが、まくチラシの枚数が増えれば増えるほど、ビジネスの効率は高まることは歴然です。
その点、ポスティングビジネスでは、営業活動によって依頼元を増やすことが重要となるわけです。
さて、依頼元を増やす以外にも収益力を高める方法があります。
それは、「チラシのデザインまで受注する」というものです。
これは、ポスティングの全体をふまえたうえで、川上の業務も受注するということに他なりません。
そもそもポスティングビジネスというのは、依頼元からチラシをあずかり、それを適切に配布することで成り立っています。
ただその前提として、配るチラシがなければポスティングもできませんよね。
通常、配るためのチラシというのは、依頼元企業側が用意しています。
それらをトラック便や郵送などで受け取り、保管したうえで、少しずつ配っていくのが基本です。
ただ、前述の通り20%前後のクライアント様からその前段階となるチラシのデザインを受注することもあります。
チラシの配布だけでなく、チラシのデザインまで受注できてしまえば、得られる報酬はより多くなります。
ポスティングビジネスの根幹である「配布料」に加えて、「デザイン料」までいただけるためです。
参考までに、私がデザインまで受注した場合の報酬例を紹介しましょう。
たとえば、A4両面カラーだとデザイン依頼料が5万円となります。
そのうち、デザインを外注に出して2万円ですので3万円が残る計算です。
また、この料金の他にポスティング代が加わることとなるため、収益構造はかなり安定するのです。
収益構造が良好になるということは、受注先数をそれほど増やさなくても、十分に採算がとれるようになります。併配するにしても、10社というように複数社のチラシを大量にまかなくても、4社や5社で問題ないのです。
もちろん、依頼元の数は季節に応じて変わってきます。見込み客が少ない状態だと、つねに新規開拓をしなければなりませんが、デザインや印刷まで受注してしまえば、そうした心配もなくなります。
このように、ポスティングビジネスの全体像をふまえたうえで、デザインからポスティングまで受注してしまえば、よりビジネスの構造が盤石になります。ぜひ、チラシ投函以外の部分にも目を向けて、収益化を模索してみましょう。
こうした発想は、交渉力を高めるという点でも重要です。デザインから印刷、ポスティングまで受注することで、単価を下げずに交渉できるようになります。その結果、価格競争に巻き込まれなくて済むこととなるのです。
因みにポスティング&チラシデザイン&印刷までのワンストップでご依頼されるケースは、7~10%前後でしょうか。いずれにしても収益構造の裾野は広ければ広い方が良いのです!