ポスティングによって得られる反響をさらに高めるために、できる工夫について解説していきましょう!
ポスティングは、さまざまな工夫を施すことによって、より反響を高めることが可能です。
たとえば、リフォームや太陽光パネルの取り扱う事業者のチラシをまくケースで考えてみましょう。
特殊な商材をチラシで宣伝する場合、地域の住宅にまんべんなく配布する「軒並み配布」では、費用対効果が高まりません。
とくに、リフォームや太陽光パネルなどに関心がある人というのは、ほぼ限定されています。それは、一戸建てに住んでいる人です。マンションやアパートに住んでいる人は、そもそも需要がないと考えられます。
リフォームを検討する人は、一戸建てを所有している人です。
賃貸物件はまず除外されますし、分譲であってもマンションの場合はターゲットが異なります。その点、チラシの配布先は一戸建てに絞られることとなります。
太陽光パネルのチラシについても同様です。太陽光パネルを設置できるのは、一戸建ての屋根が基本となります。
加えて、空いているスペースなどにも設置できますが、そのような土地を所有している人は一戸建てに住んでいる確率が高いと推察されます。
このように、配布元のクライアント様が取り扱っている商材に対し、チラシ投函先を選定することを「カスタムセグメント」と言います。カスタムセグメントによって、闇雲にチラシをまくよりも、高い反響を得ることが可能となるのです。
カスタムセグメントを応用すると、太陽光パネルのチラシを「太陽光パネルがない一戸建てのみ」に限定したり、あるいは「太陽光パネルがある一戸建てのみ(積み替え重要)」に限定したりすることもできます。
そのような商材をチラシでアプローチする際には、通常のように1枚6円で受注するのではなく、あらかじめ配布先を限定して単価をあげたほうがいいでしょう。たとえば、1枚20〜30円などで提案してみるのです。
いくら大量のチラシをまいても、反響につながらなければ意味がありません。その点、どのような理由で、どのようなカスタムセグメントに配布するのかを説明すれば、単価をあげる交渉も可能でしょう。
クライアント様としては、1枚6円で反響がないよりは、たとえ1枚20円でも、反響があったほうがいいはずです。印刷数も少なくなりますのでそのようなことまで考え、提案できるのがベストです。より結果にもつながりやすくなるでしょう。
もちろん中には、クライアント様が配布先を指定してくる場合もあります。
「カーポートがある家だけ」「芝生がない家だけ」「犬を飼っている一戸建てだけ」などです。つまり、そこに商機があると判断しているのです。
そのような提案を受けたときに、対応できるかどうかは、事業者の状況によるでしょう。最初は戸惑うかもしれませんが、とりあえず見積もりを出してみて、そのうえで対応の可否を判断するという方法もあります。
こうしたカスタムセグメントの強みは、人によって対応を変えられるということです。メールマガジンやインターネット広告などは、その時々の状況に応じて、送信するかどうかを選択することはできません。
一方で、ポスティングの場合、状況に応じて臨機応変に対応できます。日々、ポスティングを行っていれば、街の変化にも敏感になれます。
そうした点にも着目すれば、よりチラシの効果性を高められるでしょう。