アルバイトスタッフの管理と同様に、注意しておきたいのが、ポスティングにおける細かなルールです。
特に投函先の住人が嫌がるようなことは絶対にしないと、事前に規定しておくようにしましょう!
たとえば、よくあるのが「ポスティング禁止シール」への対応です。市販のシールをポストに貼っているケースが多いですが、手書きの場合もあります。いずれにしても、そのようなポストにチラシを投函することは厳に慎むべきです。
体育会系の営業会社などでは、たとえ「セールス禁止」というシールが貼られていても、営業をかけるそうです。むしろ、そのようなシールが貼られているということは、押しに弱いとすら考えることもあるとのこと。
しかし私は、ポスティング禁止と書かれている以上、絶対にポスティングしません!
チラシを投函することで、相手が不快な思いをするかもしれないためです。NOという意思表示をしているのですから、ポスティング会社にはそれを尊重する姿勢が求められます。
もちろん、あらかじめクレームを避けるという意味においても、こうした家庭にはポスティングするべきではありません。場合によっては、一枚のチラシを投函しただけで、クレームにつながってしまうこともあるでしょう。
ただ、クレームの有無にかかわらず、「相手が嫌がることはしない」という基本原則に則って行動することが大切です。それを基本的な姿勢としておけば、あらゆるシーンでより良い対応をとることができるようになります。
重要なのは、「常に見られている」という意識です。見られていると思えば、サボったり、適当に配布したりしなくなります。そうした意識をアルバイトスタッフにもたせることも、ポスティング事業者の仕事なのです。
その点で言えば、身なりに気を使うことも大事でしょう。ポスティングしている姿を他人に見られているということは、不審に思われるような格好や、明らかに薄汚れた見た目は避けるべきだとわかります。
細かいことではありますが、郵便配達員や宅配業者とは異なる雰囲気の人を、そこに住む住人たちは想像以上にチェックしています。
服装に違和感があったり、汚い印象があったりする人に対しては、より注意深く観察しているものです。
見た目だけとは限りません。ポスティングしている最中の音や仕草などにも注意したほうがいいでしょう。アルバイトスタッフを採用する際には、そういった部分まで配慮できるかどうか、チェックしておくことが求められます。
ちなみに、アルバイトスタッフを採用する際には、「応募」「面談」「実務開始」という流れになるのが基本です。コンビニやファミレスなど、一般的なアルバイトスタッフの採用過程とほぼ変わりません。
具体的な確認事項は、次のとおりです。
<応募>
・名前
・住所(町名まで)
・経験の有無
・スマホの有無
・大まかな勤務希望日数、委託料の希望
・配布時の移動手段
・自宅での受け取りが可能かどうか
<面談>
・20か条の説明
・契約書の説明
→内容に合意できれば応募票(後日、作成します)の記入
・メールアドレスなど連絡手段の確認
・面談後、自宅の確認。もしくは後日、訪問のうえ確認。
<実務初日(現場)>
・1時間程度、一緒に実務指導
・契約書の回収
応募と面接、さらには実務初日の段階で、「提示したルールを守れるか」「身だしなみは問題ないか」「滞りなくポスティングできるか」などの点まで確認しておけば、実際に働いてもらう際にも、トラブルなどを未然に防ぐことができます。