これまでにもくり返し述べている完全投函について、ここであらためてその重要性とポイントを紹介しておきましょう!
完全投函するかどうかによって、受け取る側の印象も、得られる反響も変わってきます。
そもそも完全投函とは、チラシの本体をすべてポストの中に投函することでした。チラシの一部がはみ出ていたり、フタの隙間に挟まっていたりする状態は、完全投函とは呼べません。あくまでも、チラシ全体をポストの中に入れるのがポイントです。
郵便や宅配便の再配達依頼票などは、家人が気づきやすいよう、あえて完全投函していないことがあります。それらは、ほぼ確実に見てもらえるものであり、かつ短期間で手にとってもらえる可能性が高いためにそうしています。
しかしチラシは、必ず手にとってもらえるとは限りません。しばらく放置されたのち、時間が経ってから手にとってもらうケースもあります。そうなると、完全投函していないことによって、チラシが汚れたり、雨に濡れたりすることも考えられます。
汚れたチラシがポストに入っていると、印象は最悪です。それこそ、ゴミを投函しているのと変わりません。投函したときはきれいだったとしても、手にとったときに汚れていたとしたら、結果は同じです。
雨に濡れている場合も同様です。誰しも、濡れたチラシを手に取りたいとは思いません。できるだけ触れることなく、ゴミ箱に捨ててしまうでしょう。それでは、どんなチラシであっても反響は得られません。
もともとチラシというもの自体、1,000分の8ほどしか反響が得られない媒体です。つまり、残りの992世帯では処分されてしまっています。それでも、手にとってもらっていることに変わりはありません。
たとえ捨てられるとしても、できるだけ良い印象を与えようと工夫することは、非常に重要です。そのような心がけが、8件の反響につながっているということを忘れてはなりません。やはりポスティングというのは、総合力がものを言うのです。
適当に配っている人には、それなりの結果しかついてきません。ドアポストへの投函や完全投函を徹底できない人は、チラシによる反響を体感できず、結果的にモチベーションを下げることとなります。
さらに、ポスティングによってクレームにつながってしまえば最悪です。
完全投函をせず、風で床にチラシが散乱してしまえば、クレームにつながっても仕方ないでしょう。事実、そのような事例は少なくありません。
とくに夏場は、重なったチラシでポストの入り口があいたままになり、そこから虫が侵入することもあります。
そうなると、ポストを開けるたびに、虫の死骸を除去しなければならないこととなるのです。それもまた、クレームにつながる一因となります。
特殊な事例ではありますが、チラシを完全投函していなかった結果、事件に発展した事例もあります。ポストの入り口に垂れ下がったチラシに、火をつけられたのです。たちの悪いイタズラですが、そのきっかけはチラシだったのかもしれません。
こうした事件はごくまれにしか発生しませんが、それでも、用心しておくことに越したことはありません。チラシを完全投函しておけば、イタズラを未然に防止することにもなるのです。そういった意味でも、完全投函は重要なのです。
慣れてくれば、素早く的確に完全投函できるようになります。それまでは、両手を使って丁寧に、完全投函を実施していきましょう。