カスタムセグメントの考え方は、「チラシと配布先をマッチングさせる」という発想がベースとなっています。
つまり、チラシの内容が刺さりやすいところにポスティングすることで、より多くの反響を得られるという戦略です。
ポスティング会社として、できるだけ多くの反響を得られるように努力することは、業務の中に含まれる基本事項です。
厳しいようですが、「とりあえず配ればいい」と考えている業者は、ポスティング会社として失格でしょう。
くり返しになりますが、反響が得られないのであれば、いくらチラシをまいても意味はありません。それらはすべてゴミとして処分されてしまっており、チラシを投函した時間も労力も無駄になってしまいます。
もっとも、投函したすべてのチラシで反響を得るというのは不可能です。ポスティング会社ができるのは、あくまでも、反響を得られる“確率”を高めることだけです。
そしてそのために、ひとつひとつの施策があるわけです。
どのポストに投函されたチラシが反響を生むのかわからない以上、すべてのチラシを丁寧にまくのは当然です。そして、そのひとつひとつが反響につながる可能性を高め、結果的に、全体の効果を底上げします。
結果を出していないポスティング会社というのは、そのような考え方ではなく、「どうせ効果は限られているのだから」と思っているものです。
そうした発想は、モチベーションを下げ、適当なポスティングにつながります。
そのようにネガティブに考えるのではなく、ポスティングのやり方次第で得られる反響が変わるということを自覚し、モチベーションを下げずにチラシを投函することが大切です。やはり愚直に、そしてコツコツ行うことが、功を奏するのです。
たとえば、新築住宅の広告を、単身者向けのアパートに投函しても得られる反響は限定的でしょう。ファミリー向けの新築住宅であればなおさらです。チラシの内容と配布先がマッチングしていなければ、ほぼ捨てられてしまうでしょう。
また、社宅として使われているマンションやアパートも同様です。注意深くポスティングをしていれば、社宅として使われている集合住宅などにも気づくことができるでしょう。そこに住んでいる人を想像し、配るチラシを選定するのも大事なのです。
逆に、単身者が住んでいるであろう住宅に対しては、ドラッグストアのチラシが効果的です。ドラッグストアは、薬品だけでなく日用品や食料品も取り扱っていることに加えて、コンビニと同じぐらい使い勝手が良いためです。
ドラッグストアの特売チラシなどを単身者向け住宅に投函すると、すぐに反響があります。一見、主婦などが多く訪れるように思われるドラッグストアも、チラシによって、単身者の集客にもつながります。
チラシと配布先をマッチングさせることを意識し、ポスティングができるようになれば、よりクライアントから信頼される業者になれます。それが付加価値となり、口コミや紹介にも発展していくのです。
ポスティングを“作業”と考えるのではなく、ぜひ“サービス業”であると認識してください。サービス業である以上、何らかの価値を提供し続けなければなりません。それも、チラシの投函に付随した価値の提供です。
むずかしく考える必要はありません。日頃から、どうすればチラシと配布先をマッチングできるのかと、考えるだけでもいいのです。そこから、より高い効果を得られるポスティングの発想が生まれていきます。