不正を防止するための工夫として、弊社では、アルバイトスタッフに袋詰めをお願いすることがあります。
袋詰めというのは、複数枚のチラシをまとめて配ってほしいという依頼をいただいたときに、行っている作業のことです。
チラシというのは、いつも一枚の紙だけとは限りません!
いくつかのチラシをまとめて販促ツールとして活用している企業もあれば、最初から複数枚のセットでチラシを用意しているところもあります。
そのような場合、チラシをバラバラに配るのではなく、袋に入れて投函します。
その袋詰め作業も弊社で受注しているのですが、それをあえて、アルバイトスタッフにお願いしているのです。
それには理由があります。
袋詰め作業は、決して難しくない作業なので、つい事業主自ら行ってしまいがちです。それをあえてアルバイトスタッフにお願いすると、そのチラシに対する思い入れが変わります。
そうです!チラシを大切に扱ってくれるようになるのです。
もちろん、袋詰めの作業代もきちんと支払います。
そうすれば、みんな喜んで取り組んでくれるのです。しかも、自分で袋詰めしたものだから、丁寧に配ってくれる。
これもまた、不正を防止するためのテクニックとなります。
袋詰め以外にも、チラシを折り込んだり、重ねたりする作業があれば、同様にお願いするケースがあります。これも、袋詰めと同じように、不正防止につながります。重要なのは、自ら作業してもらうことです。
不正防止という効果だけでなく、袋詰めや折り込み作業をアルバイトスタッフにお願いすれば、自分の時間がつくれるようになります。
事業主というのは、つい何でも自分でやってしまいがちだからこそ、委託することが大事です。
特に月商が50万円を超えているポスティングの事業者の場合、自分でやるのは避けたほうが無難です。他の仕事がおろそかになりますし、忙しすぎるとミスも重なります。
できるだけ早急に、任せられる体制を整えましょう。
袋詰めや折り込み作業も、はじめてやる場合は時間がかかります。アルバイトスタッフにお願いするケースでも、最初のうちはスピードがあがらず、手間取ってしまうこともあるはずです。できるだけ早く、慣れてもらうことが大切です。
慣れてしまえば、袋詰めや折り込みから配布までの作業を、スムースにこなしてくれます。そうなれば、事業者の負担はより減ることとなるわけです。
しかも、不正防止につながるのであれば、一石二鳥でしょう。
もっとも、まだ収益がそれほど安定していない段階であれば、無理にアルバイトスタッフに任せる必要はありません。そのような状況で任せてしまうと、収益を圧迫することにもなり兼ねません。状況に応じて、適切に判断するようにしてください。
また、袋詰めや折り込みのみを外注するというのも、基本的にはオススメしません。発注の手間がかかりますし、何より配布するアルバイトスタッフの不正防止につながらないためです。どうしても人手が足りないときのみ、検討すればいいでしょう。
このように、袋詰めや折り込み作業を同時に受注できる体制を整えておけば、さまざまな依頼に対応できるようになります。そうすれば、依頼を断らずに済みますし、何よりお客さま満足に貢献します!
私自身、かつて群馬大学から依頼された際、アンケート用紙や返信用封筒などの封入から配布までを依頼されましたが、しっかり対応できたため非常に喜んでいただきました。
こうした対応が、お客さまからの評価につながっていきます。