2020年に開催される
東京五輪・パラリンピックの競技会場などの建設現場で、
作業員が過酷な労働環境に置かれていると指摘する報告書が、
国際建設林業労働組合連盟(BWI)から出されたとのこと。
そのような連盟が存在していたとは存じ上げませんでしたが、
事故無く完成へと導いて欲しいものです💡
指摘箇所を見てみましたが、
日本の建設業界の縮図が、見え透いていて今更感満載でした。
元建設系の仕事に長く従事していましたので、
その経験則から以下の通り感じました🌷
・聞き取り調査した作業員のほぼ半数が雇用契約でなく、請負契約のため、法的な保護が手薄
こちらは、国内の大きな建設現場では普通なこと💡
と、言いますか「ほぼ半数」ではなく「ほぼ9割」ということが事実かと💡
・選手村で月28日間、新国立競技場で月26日間、勤務した作業員がいた
こちらも現場が忙しくなれば、当然発生する事案。
請負契約上、厳しい工期のノルマからは逃れられない下請け業者💡
・作業員の中には安全器具を自腹で購入した者がいた
こちらは、珍しい!安全器具=ヘルメットらしいですが、なかなかかつては無かった事案です。ただ、JVの現場では、安全管理費と称して1ヶ月、1社あたり3,000円~5,000円を徴収する悪習も存在します。
・薄暗い中での作業の改善を求める労組からの通報をJSCが受理しなかった
こちらは、現場監督の絶対数が不足した結果、下請けの末端作業員への配慮が行き届かないミスかと。
・外国人技能実習生に資材運搬など単純作業ばかりを強いる
これは、至極当たり前。
技術が足りないのであれば、単純労働で代償を支払うのみ💡
・作業員が失職などを恐れて労働環境の改善を訴えにくい雰囲気がある
正しく、日本の建設業界の縮図💡
このNewsで国内の建設業界が少しでも風通しが良くなることを願うばかりです🌼