こんにちは、伊勢崎の伝説シリーズその3です。
例幣使街道沿いの島村にオキヌサン人形というものがあります。
お絹さんは器量よしで、年齢は当時、二十歳くらいだったそうです。
いつも赤いたすきに
赤い前掛けをかけていたとか。
蚕(かいこ)手伝いに行く先々で不思議と蚕がガンガンとうまくとれていくそうです。
ある年に、養蚕シーズンになっても姿を見せなくなったお絹さん。
お嫁にでもいったのかなと村人がうわさをしていたそうです。
ある日、お絹さんを毎年雇っていた家で仏様に
供え物をしたら、すうっと白蛇が出てきたそうです。
お絹さんは白蛇になったのだ、と一様に話していたとのことでした。
以来、お絹さんの代わりに人形を作って蚕がたくさん
とれますようにと、お祈りするようになったとのことです。
このお人形、クライアント様であるお客様の
おばあさんから実際に見せてもらいました。
お着物を着た、簡素な感じのちいさい布人形でした。
地域の伝説をいろいろ知るのも
ポスティングで通りかかった時に思い出したりして
楽しいモノですね。